具体的な高齢者施設での仕事内容

特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、介護付き有料老人ホームといった高齢者施設は、介護福祉士や介護職員初任者研修といった資格を有した介護スタッフが24時間在中して利用者の世話を行っています。仕事内容は、要介護度が4や5といった場合は入浴、排泄、食事の各介助サービスを実施して生活の質改善を図ります。介護度が低い場合は、居室清掃や洗濯といった介助を行い、日常生活が出来るようなサポートをするのが一般的です。

高齢者施設で楽しく過ごすための食事介助は、飲み込む力である嚥下能力が低下する事から、食事の最初から最後までを1人のスタッフが担当します。食べやすくなるようお茶や味噌汁といったものにとろみを付けたり、飲食物によりむせてしまった際などの介護事故も予防します。なお、調理に関しては、規模が大きい高齢者施設だと専属スタッフが在籍して朝昼晩の3食を作る事が多く、規模が小さい施設では介護スタッフが調理を兼務するケースもあります。

高齢者施設の多くは、利用者の閉じこもりを避けるためにレクリエーションを頻繁に行っていて、その盛り上げ役や司会役として介護スタッフが活躍しています。レクリエーションの中身は、スタッフが独自に考えた物や、多くの施設で実施されている定番物に分かれており、利用者同士の意思疎通を図るためのゲームや、身体機能強化をアップさせる的当てやボーリングなどが代表的です。レクリエーションは、スタッフが加わる事で入所者との信頼関係を築く事に繋がるので、積極的にコミュニケーションを図る事が大切です。